リリカの副作用(眠気、めまいなど)について解説

リリカの副作用について知ろう

 

リリカは神経細胞に作用する鎮痛剤なので、ロキソニンなどのNSAIDsとは現れる副作用が違ってきます。

 

ここでは、

 

  1. どんな副作用があるか
  2. 注意点について

 

という内容を中心に、副作用について説明していきます。

 

リリカの副作用がでる確率は?

 

本剤は承認時に膨大なテストを行っており、副作用が出る確率についても詳細な確率が出されています。

 

病例

副作用発生確率

めまい

20%以上

傾眠、眠気

20%以上

むくみ

20%程度

参考ページ:リリカ添付文書

 

副作用の中でも特に多いのが、↑にあるとおり「めまい」と「眠気」「むくみ」となり、それぞれ20%以上の確率となっています。

 

その他の副作用については確率が高いものでも1%以上程度となっているので、とにかく「めまい」「眠気」「むくみ」の副作用が極端に多いことがわかります。まだ用をしていないなら、めまいと眠気、そしてむくみは比較的高い確率で出ることは覚えておきましょう。

 

目次

 

リリカの主な副作用~眠気・眠れない、めまいなど~

 

リリカは神経細胞に作用する医薬品となります。神経伝達物質の量が減った結果、痛みをつかさどる物質も減るため、神経性のしびれや痛みが治まるわけです。

 

→リリカ効果の作用機序について

 

ただ、神経伝達物質は、神経性の痛みだけを管理しているわけではなく、他にもさまざまな体の機能をコントロールしています。そのうちの1つが「眠気」で、服用することで眠気をつかさどる神経伝達物質の作用をブロックすることがあるのです。その結果、「眠い」と感じることもありますし、場合によっては逆に「不眠症」という形で出ることもあります。

 

また、めまいについても同じ理由が推測されています。

 

  1. 回転性のめまい
  2. ふらつきのめまい

 

めまいには、↑の2種類があります。このうち、視界がグルグル回るような回転性のめまいについては、耳の奥にある内耳(三半規管)がなんらかのトラブルを起こすことによって現れます。一方、ふらつきのめまいについては、脳の平衡感覚をつかさどる部分にトラブルが起こることで現れるとされています。本剤の副作用によるめまいはこの「ふらつき型のめまい」であることが多いことから、やはり神経伝達物質のブロックが原因ではないかと言われているのです。

 

他にも、この神経伝達物質のブロックにより、

 

幻覚、耳鳴り、悪夢、ぼーっとする、イライラ、意識消失、記憶障害、物忘れ、ろれつがまわらない

 

などといった症状が現れる場合もあります(0.1~1%程度)。

 

また、一般的に本剤は抗不安効果も認められています。そのため「急に不安感が出る」「うつになる」といったことに関してはむしろ改善することもあるのですが、逆に不安障害が悪化することも低確率であると言われています。原因は定かではありませんが、神経伝達物質のブロック作用によって何が起こるかには個人差の部分も大きいということでしょう。

 

 

 

なお、眠気やめまいなどの症状が現れる場合は、運転については避けたほうがよいでしょう。また、メニエールなどで回転型のめまいを持っている場合は、この薬のめまいによって症状が2重になってしまうリスクがあるので、服用は慎重に行ったほうがよいでしょう。

 

リリカの主な副作用~むくみ、発疹など~

 

1%以上

0.3~1%未満

発疹

かゆみ、湿疹、多汗症、冷や汗、蕁麻疹、脱毛、失禁、頻尿、排尿困難、動悸

 

リリカの副作用として精神的な症状が多いのはすでに解説した通りですが、それ以外では「むくみ」が多くなっています。原因は不明ですが、腎臓にもなんらかの作用が起こるということが言えます。その証拠に、失禁や排尿困難といった、尿関連の副作用も低確率ながら認められています。つまり、排尿にトラブルが起こることで、塩分や水分が体内に留まり、足や顔にむくみが生じると考えられます。

 

「ただむくみができるだけなら我慢できる」と考えるかもしれません。しかし、むくみが出ているということは血圧があがっている可能性もあり、動悸などの副作用が出る可能性もあります。心不全などの血圧が関わっている症状を抱えている場合や、高血圧が気になっている人の服用は控えたほうがよいでしょう。

 

また、かゆみや発疹などの皮膚症状も0.3~1%程度の確率で現れることがあります。これは薬剤性のアレルギーの可能性が高いため、服用を続けると重い皮膚症状に移行する可能性があります。すみやかに服用は中止しましょう。

 

リリカの主な副作用~便秘・下痢など~

 

1%以上

0.3~1%未満

便秘、下痢、気持ち悪い、腹痛(胃痛)、吐き気(嘔吐)

消化不良、胃炎、胃潰瘍、口内炎、嚥下障害、筋痙攣、筋肉痛

 

リリカには筋肉痛や金痙攣などの副作用があることもわかっており、それらの症状と関連して胃けいれんや下痢、吐き気などが起こることがあります。また、低確率ですが便秘や消化不良など、さまざまな胃腸障害が起こる可能性もあります。NSAIDs(ロキソニンやボルタレンなど)と呼ばれる鎮痛剤についても、副作用として胃痛や胃潰瘍などが認められているので、鎮痛剤は胃に副作用が起こることが多いと覚えておいたほうがいいでしょう。

 

「もともと鎮痛剤なのに、なぜ胃痛が起きるの?」という疑問が起こるかもしれません。本剤はあくまでも「神経性の痛み」に効果のある医薬品なので、それ以外の痛み(侵害受容性の痛み、ケガや炎症による痛み)については全く効果がないのです。したがって、リリカの副作用によって胃けいれんや胃痛、腹痛、筋肉痛といった痛みが起こった場合、本剤の効果では痛みを消すことができません。

 

そういった場合は、侵害受容性の痛みに効果のあるNSAIDsを合わせて服用したりして対処することが多いです。ただ、あくまでもこれは対症療法であって、リリカの副作用が続く限りはNSAIDsが必要になってしまうということになるので、痛みがつらいようなら服用中止して別の選択肢を探すほうがよいでしょう。

 

リリカのその他の副作用について

 

ここまで解説したリリカの副作用以外にも、低確率ながらいろいろな副作用があります。ここでまとめて解説していきます。

 

腎機能障害

 

医薬品は服用するとやがて排泄され、血中濃度がだんだん下がっていくという特徴があります。

 

排泄種別

関係する臓器

特徴

糞中排泄

肝臓

医薬成分が代謝される

消化管経由で排泄

尿中排泄

腎臓

未代謝でも排泄できる

尿で排泄

 

そして、排泄には↑の2種類があります。本剤はほとんどすべてが「尿中排泄」となり、代謝されなかった「未変化体」が尿中に含まれる形で排泄されることになります。

 

つまり、本剤の排泄をするためには腎臓に負担がかかっているということです。なので、透析を受けていたり、腎臓が弱っている人の場合、排泄が通常より遅くなって副作用が出やすくなったり、腎機能障害が重くなったりなどのリスクがあります。これは尿中排泄の医薬品すべてに言えることですが、この薬の場合も注意が必要ということです。

 

腎臓の排泄機能については、クレアチニンクリアランス(Ccr)という数値によって評価することができます。なので、Ccrが小さい(腎機能が弱っている)人に関しては、Ccrの数値を見ながら投与量を調整していく必要があります。

 

具体的には、Ccrが60以上ある場合は通常の用法・用量で構いませんが、Ccrが60未満~30以上の場合は半分程度、30未満~15以上の場合はさらにその半分、15以下の場合はさらに半分と言った形で服用量は減らしていくことになります。

 

ただ、こういった用法・用量を決めるにはCcrの測定が必要なほか、細かい判断は素人には難しいため、腎機能障害などがある場合は必ず医師の診察を受けるべきでしょう。

 

edや月経・生理不順~男性・女性ならではの副作用~

 

非常にまれですが、男女の性機能に関わる副作用も認められています。男性の場合はed(勃起不全)などとなり、女性の場合は月経・生理不順といった形で出ることがあります。

 

勃起不全にしても、生理不順にしても、原因は非常にさまざまで、生活習慣や食生活、ストレスなどいろいろな要因が考えられます。なので、服用中にedや生理不順が起こっても、リリカの副作用と気づかないケースが考えられます。

 

もしedや生理不順と言った症状が出た場合は、「もしかしたらこの薬のせいかも」と考えられるよう、そういった副作用があることは知っておきましょう。

 

視力低下・視覚障害など

 

リリカは神経細胞に作用する医薬品のため、副作用が「眼」の周りに出る場合もあります。比較的多いのが目の前がぼやける「霧視」やものが重なって見える「複視」、そして視力そのものが落ちる「視力低下」などになります。

 

こういった視覚障害が起こると日常生活が難しくなることもあるため、もし発症した場合は服用はやめたほうがよいでしょう。

 

リリカジェネリックの副作用はどうなの?

 

ジェネリックは、成分が同じで価格や名前が変わっている医薬品のことです。なので、リリカのジェネリックについても、成分的には変わらないということになります。当然、効果や副作用についても同じようになります。

 

そのため、ジェネリックを選択しても、効果については変化しませんし、副作用の確率や原因、対策についても原則として変化はありません。

 

ジェネリックは個人輸入代行サイトで発売されています。ジェネリックなので名前が変わっている場合もありますが、有効成分は同様なので、副作用についても同様の注意が必要ということになります。

 

まとめ

 

リリカの副作用について解説してきましたが、とくに「めまい」「眠気」「むくみ」については2割程度と比較的確率も高いので、なんらかの副作用が出る可能性は考えておいたほうがいいでしょう。「自分は大丈夫」と油断するのではなく、服用する前に副作用の内容については知っておきましょう。

 

  1. 高齢者
  2. こども
  3. 腎機能が低下している人

 

また、↑に該当する人はこの薬の副作用が出やすくなっています。

 

中でも高齢者は、腎機能低下も合わせて持っている可能性があるほか、めまいによるふらつきで転倒してけがをするなどさまざまなリスクがあり、服用は慎重に判断する必要があります。

 

なお、この薬の副作用には眠気やぼんやりするなどの精神面での副作用がありますが、これらが認知機能の低下と判断され、認知症との診断を受けてしまうことがあります。服用をやめたら認知機能が元に戻ったというケースも見られるので、安易に判断しないようにしましょう。

 

通常、高齢者や腎機能が低下している人に対しては、服用量を1日25mg、もしくは半分に割って12.5mgなどの少ない量から始めることが多いです。そうして副作用が出ないかどうかを慎重に見ながら、じょじょに服用量を増やしていくのが一般的です。

 

とはいえ、神経性の痛みに効果が高く、重宝されている医薬品でもあります。あくまで重要なのは安易に服用して副作用に苦しまないことです。

 

リリカの効果について解説したトップページも合わせてご覧ください。